またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「もっと食べても良いか?」

「うん」

 皇子は飴が気に入ったらしく、もう一つ口に頬張る。その無邪気な姿に、思わず笑みがこぼれる。

 普段は大人っぽいのに、こうした瞬間にあどけなさが顔を出す。

 これがギャップ萌えってやつ?

「優花殿も食べえ」

 差し出された黄色い飴。口に入れるとすっぱいレモンの味がした。

「ありがとう」

 そう言うと嬉しそうに笑う皇子。その笑顔に、私の心が温かくなるのがわかる。

 これは間違いなく、ギャップ萌えだ。
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