サンタクロースはいるんだよ?【短編】
ったく…ミヤ姉の奴言いたいことばっか言いやがって!!
受話器の声もデカすぎだしさぁ〜テンション高すぎだし
元気だけはいつも120%だからな。
まぁー
マコ姉ならもう少し大人ないいアドバイスをくれるだろ。
「もしもし〜」
「マコ姉久しぶり、ちょっと今大丈夫?」
「うん、タイミングいいね、今オペ終わったとこだから。」
「あのさーいきなりなんだけど、女の子ってクリスマスに何もらったら嬉しいかな?」
「何〜?お姉ちゃんにプレゼントくれるの?」
・・・さすが姉妹。
なんでそうなっちゃうかな?
2人で同じこと言ってるし!!
「俺の彼女にあげんの!!参考にマコ姉に聞いてるわけ」
「冗談よ!彼女できたの?
プレゼントねぇ…
男はやっぱりお金よ、幸典。プレゼントもいいけどお金は嘘つかないしね‥」
さすが人妻…言うことが違うわ。
なにかを悟っちゃってるし。
現実的っていうか、全く夢がないよね、答えに。
新婚生活になんかあったのかよ?って感じ!!
「マコ姉サンキュ、やっぱり自分で考えます‥じゃあね」
「まぁ彼女を喜ばせてあげなさい。浮気とかするんじゃないよ、またねー」
やっぱりダメだよな!!
大好きな人へのプレゼントは人に頼るんじゃなくて、自分で決めなきゃな。
それに
気持ちがこもってたら相手には絶対伝わるよね?
きっと・・・ねっ?