サンタクロースはいるんだよ?【短編】
「お子さんにですか‥?」
「はい?」
「どうしてそんな格好してるのかなぁ〜と」
「彼女喜ばせてあげたくて」
「へっ?」
「彼女のためにです‥」
「あぁーそうですか…いい彼氏ですね‥」
って言ってるサラリーマン
ドン引きしてますやん!!
やっぱりありえないよな〜大学生にもなってサンタクロース信じてるって。
なんか
この格好してる自分が切なくなってきたな…。
「サンタクロースかぁ〜懐かしいですね‥
私も子供の頃、朝起きたら欲しがったラジコンが枕元に置いてあって本当に嬉しかったのを覚えてます。」
「はぁー…」
「“信じる”っていいことですよね。
実は私も高校生ぐらいまでサンタクロースって本当にいるんじゃないかって思ってて…
友達にかなりバカにされました。
頑張って彼女を喜ばせてあげてくださいね!」
そう熱く言い残して
サラリーマンのおじさんはエレベーターから降りていった。
・・・・?