サンタクロースはいるんだよ?【短編】
◆純粋で素直な彼女
「なるほどな、けど絵梨ちゃんらしくて可愛くていいじゃんか。幸典だって絵梨ちゃんのそういうとこ全部含めて惚れたんだろ?」
「まぁな…でも大学生がサンタクロース信じてんだぜ!?翔太はいつまで信じてたよ?」
「幼稚園ぐらいかな‥」
「だべっ?ありえなくない?」
「だ・か・ら絵梨ちゃんなら普通にありえるって。あの子は素直ですごい純粋なんだって、頑張れよ幸典サンタさん」
翔太のヤロー完全に他人事だし…
俺だってさ、小学校低学年ぐらいまでかなぁー?
信じてたんだよ、サンタクロースがこの世には絶対いるんだって。
でもさ
自分がサンタさんに頼んだはずのプレゼントが親父の車のトランクの中に入ってたんだよね…。
それ見た時は子供ながらにマジでショックだったなぁ〜
大泣きだったもん。
うわぁーサンタさんっていないんだぁーって。
なんか一気に子供の夢が壊れちゃったんだよね。