私のボディーガード君
それから一週間が経ち、やっぱり勇気が出なくて、三田村君に何も聞けなかった。前は何でも話せたのに、今は必要な事以外の話もしなくなった。そんな私に合わせるように三田村君も口数が減った。
三田村君と一緒にいて楽しかった時間は気まずいものへと変わりつつある。
そんな中で、大学で卒業式があった。
毎年、卒業式のあとはホテルの会場を借りてのパーティーとなる。
今年もパーティーに参加し、袴姿の卒業生たちと写真を撮ったり、恋バナをしたりして、久しぶりに楽しい時間を過ごした。
その帰り。
ホテルのロビーを歩いていたら、私の半歩後ろを歩いていた三田村君が知らない女性に話しかけられた。
「勇人様、どうして連絡をくれないの?」
一流ブランドの上品なワンピースを身に着けた若い女性だった。上品な仕草で三田村君を見る様子を見て、同級生たちを思い出す。
お嬢様学校に通っていた時、彼女のような雰囲気の女性を沢山、見かけた。きっと彼女もいい家柄のお嬢様なのだろう。
SPや議員秘書をしていれば、お嬢様と知り合う機会も多いだろうけど、彼女は三田村君とそういう出会い方をした感じではない気がする。
三田村君と一緒にいて楽しかった時間は気まずいものへと変わりつつある。
そんな中で、大学で卒業式があった。
毎年、卒業式のあとはホテルの会場を借りてのパーティーとなる。
今年もパーティーに参加し、袴姿の卒業生たちと写真を撮ったり、恋バナをしたりして、久しぶりに楽しい時間を過ごした。
その帰り。
ホテルのロビーを歩いていたら、私の半歩後ろを歩いていた三田村君が知らない女性に話しかけられた。
「勇人様、どうして連絡をくれないの?」
一流ブランドの上品なワンピースを身に着けた若い女性だった。上品な仕草で三田村君を見る様子を見て、同級生たちを思い出す。
お嬢様学校に通っていた時、彼女のような雰囲気の女性を沢山、見かけた。きっと彼女もいい家柄のお嬢様なのだろう。
SPや議員秘書をしていれば、お嬢様と知り合う機会も多いだろうけど、彼女は三田村君とそういう出会い方をした感じではない気がする。