私のボディーガード君
自宅を出て20分後。車が追突される事なく、無事に大学に到着。敷地内の駐車場の私のスペースに三田村君が車を停めると、いつもの白髪の守衛さんがやって来て、コンコンと運転席の窓を叩いた。
「何でしょうか?」
三田村君が窓を開けて対応する。
「ここは大学関係者の駐車スペースです。来客用はこちらではありません」
守衛さん、ちゃんとチェックしているんだ。
「あの」と、後部座席から守衛さんに声をかけると、こっちを見て「佐伯先生! 失礼いたしました」と頭を下げられた。
「いえ、こちらこそすみません。今日からしばらくこの車で通う事になりますので」
「では、駐車許可証を発行いたしますので、教務課の方で手続きをしてもらって下さい」
「あっ、はい」
駐車場の管理って厳しいんだ。でも、守衛さんがしっかりチェックしているなら、不審者は入りづらいよね。昨日の髭男たちなんて見るからに怪しそうだったし。大学は安全そう。
車から降りて教務課に向かう。三田村君は私から1メートルの距離を空けて後ろを歩いていた。
男性とのパーソナルスペースは2メートルが基本だけど、三田村君は近くにいても全く嫌な感じがしない。昨夜もそうだった。三田村君と2人だけでカラオケルームに入っても平気だった。よく考えてみると男性と2人っきりでカラオケルームに入ったのは初めて。
もしかして、三田村君は大丈夫なのかな?
初めて会った時だって、酔った私を運んでくれたって言っていて……。
三田村君の話が本当なら、私が触る事のできる男性かもしれない。
よし。試してみよう。
「何でしょうか?」
三田村君が窓を開けて対応する。
「ここは大学関係者の駐車スペースです。来客用はこちらではありません」
守衛さん、ちゃんとチェックしているんだ。
「あの」と、後部座席から守衛さんに声をかけると、こっちを見て「佐伯先生! 失礼いたしました」と頭を下げられた。
「いえ、こちらこそすみません。今日からしばらくこの車で通う事になりますので」
「では、駐車許可証を発行いたしますので、教務課の方で手続きをしてもらって下さい」
「あっ、はい」
駐車場の管理って厳しいんだ。でも、守衛さんがしっかりチェックしているなら、不審者は入りづらいよね。昨日の髭男たちなんて見るからに怪しそうだったし。大学は安全そう。
車から降りて教務課に向かう。三田村君は私から1メートルの距離を空けて後ろを歩いていた。
男性とのパーソナルスペースは2メートルが基本だけど、三田村君は近くにいても全く嫌な感じがしない。昨夜もそうだった。三田村君と2人だけでカラオケルームに入っても平気だった。よく考えてみると男性と2人っきりでカラオケルームに入ったのは初めて。
もしかして、三田村君は大丈夫なのかな?
初めて会った時だって、酔った私を運んでくれたって言っていて……。
三田村君の話が本当なら、私が触る事のできる男性かもしれない。
よし。試してみよう。