私のボディーガード君
「ど、同室の訳ないでしょ!」
「なんで? 24時間警備なんでしょ?」
笑いを含んだ声で友美が言う。
きっと面白がっているんだ。
「そこまで厳重じゃないわ。外出する時につき添ってもらうぐらいよ。ここは安全な場所だから。それにスマホのアプリで私の位置は三田村君にわかるようになっているし、一人でいる時に連れ去られても大丈夫よ」
「じゃあ、ホテルにいる時は別々なんだ」
「そうよ」
「もっと密着警備かと思った。あ、こっちに戻って来た時はどうなの?」
「それは……安全な住まいを用意すると聞いているけど」
「どこに?」
「さあ」
「ボディーガード君は秘密主義なのね」
「いろいろと気を配ってくれているのよ」
「ひなは狙われていて不安じゃないの? 子どもの頃も怖い目にあったんでしょ?」
狙われているとわかった時は不安だったけど、今はそんなに不安じゃない。
「三田村君って安心感をくれる人なの。だから、そんなに不安じゃないわ」
「ひな」
「何?」
「もうボディーガード君に惚れたの?」
ただの冗談だってわかっているに、胸がざわっとした。
「そんな訳ないでしょ! もう切るわよ。論文をまとめている所なの」
「おや、冬休みもお仕事とは真面目だね。じゃあ、よいお年を」
スマホを切った後はベッドにゴロンと横になった。
ざわざわする胸を落ち着けようと深呼吸をするけど、中々静まらない。
どうしちゃったんだろう。
私、少し変だ。
なんか怠いし、寒気もして来た。
もしかして熱がある?
急に眠気が……。
自然と瞼が落ちた。
「なんで? 24時間警備なんでしょ?」
笑いを含んだ声で友美が言う。
きっと面白がっているんだ。
「そこまで厳重じゃないわ。外出する時につき添ってもらうぐらいよ。ここは安全な場所だから。それにスマホのアプリで私の位置は三田村君にわかるようになっているし、一人でいる時に連れ去られても大丈夫よ」
「じゃあ、ホテルにいる時は別々なんだ」
「そうよ」
「もっと密着警備かと思った。あ、こっちに戻って来た時はどうなの?」
「それは……安全な住まいを用意すると聞いているけど」
「どこに?」
「さあ」
「ボディーガード君は秘密主義なのね」
「いろいろと気を配ってくれているのよ」
「ひなは狙われていて不安じゃないの? 子どもの頃も怖い目にあったんでしょ?」
狙われているとわかった時は不安だったけど、今はそんなに不安じゃない。
「三田村君って安心感をくれる人なの。だから、そんなに不安じゃないわ」
「ひな」
「何?」
「もうボディーガード君に惚れたの?」
ただの冗談だってわかっているに、胸がざわっとした。
「そんな訳ないでしょ! もう切るわよ。論文をまとめている所なの」
「おや、冬休みもお仕事とは真面目だね。じゃあ、よいお年を」
スマホを切った後はベッドにゴロンと横になった。
ざわざわする胸を落ち着けようと深呼吸をするけど、中々静まらない。
どうしちゃったんだろう。
私、少し変だ。
なんか怠いし、寒気もして来た。
もしかして熱がある?
急に眠気が……。
自然と瞼が落ちた。