夏恋サテライト
ついていこうとしたけど、寝るだけだしこれ以上お前までサボり癖つけるなって止められたんだ。
棗は私が自分と一緒にいて悪影響なんじゃないかって思ってるらしい。
柏崎くん情報。
そんなこと一切ないのにね、可愛らしいところもあったものだ。
あ、これNGワードだっけ。
「…鼻の下伸びてるけど」
「へへへ〜明日で2ヶ月なの。明日は映画なの」
「そのだらしない顔どうにかしろ。委員長の目の前で堂々サボりやがって」
隣の席から伸びる長い腕は私の右頬を容赦なく引っ張った。
こんな乱暴な男は恭ちゃんのみである。
「恭ちゃん委員長だっけ。忘れてたぁ」
「もっとマシな嘘つけば?」
恭ちゃんが見せつけてきたスマホの画面
トークには『ありがと、いいんちょー!!♡』なんてメッセージが表示されている。
……私のだ。
「…うーん、それ私じゃないな」
「は、アホくさ」
恭ちゃんが毒付けば周りからちょっと視線を感じる。