夏恋サテライト
「おはよう咲鈴、また飛鷹くんに絡みに行ってたの?」
「おはようミサ。当たり前じゃん日課だし、ミサ朝来るの遅いんだもん」
「朝練あるからねぇ」
「さすが、マネージャーは大変だね」
自分の教室に戻った私を柔らかな笑顔で迎えてくれたのはマイハニー、親友の舞川 美紗。
ゆるふわ系天使で男子バレー部のマネージャー。
クラス替えで同じクラスになったその日に私がナンパして親友になった可愛い可愛い女の子。
ほぼ毎日朝練があって教室に来るのは遅め。
だから私は毎日隣のクラスの棗に会いに行く。
「今度美紗にも紹介してあげるね、棗。あついでに柏崎くんも」
「私は飛鷹くん怖いからいいかなぁ…」
可愛らしい美紗ちゃんは目つきが悪くて態度も悪い棗を怖がってる。
愛らしい私の小動物ちゃん。
きつい見た目してるけど実は優しいんだよ、なんて言っても “ 咲鈴が幸せならそれでいいよ ” なんて微笑まれるんだ。
私は棗を独占し隊の隊長であると同時に棗の魅力を広め隊の隊長(自称)でもあるからわかって欲しいんだけどなぁ。