夏恋サテライト
恭ちゃんが私に愛を叫んでいる
その現実が、到底受け止めきれなかった。
だって私たち、ずっと友達だった。
頼れる委員長の恭ちゃんと、だめだめな私。
おもしろコンビだと思ってた。
そのまっさらな関係に、初めてヒビが入ってしまった気がした。
「…家まで送る。」
「え、いいよすぐそこだし」
「ポイント稼ぎだから黙って送られろバカ」
さっき好きって言った男が、今度はバカって言ってる。
やっぱりさっきのは幻…とはいかないか