夏恋サテライト
File.2 ナツメの憂鬱
【棗side】
「…おい、あいつは」
「さりち?知らん。今日はお友達ちゃんと一緒じゃないの?」
「ミーティングあるから授業終わったら行くって連絡来た」
トークアプリを開いて笑顔で写るバカのアイコンをタップする。
[美紗今日お昼ミーティングだって……]
[一緒にご飯食べよ]
[授業終わったらいくね]
[待っててね絶対だよ]
陽気なうさぎのスタンプがgood!なんて言ってるのになぜか少しイラッとする。
きっと、あいつが昼休みになってもここに現れなくてイライラしてるせい。
あとはシンプルにウサギの顔がうざい。
「ははーん、さりちが来なくてイライラしてんだ棗。よっツンデレ大魔王〜いてっ!無言で蹴るなよ!」
にやにや顔がうざくて隣の席に座る柏崎のスネに足を伸ばした。
図星なのがまた腹が立つ。
「飲みもん買ってくる」
「うぃー。あ、さりちとお友達の子いつも3階の空き教室でご飯食べてるよ」
「……そ」
柏崎の発言に興味無いふりして、教室を出て左に曲がる。
2階の自販機は右。
そう、俺の体は無意識的に3階に向かっている。
「…おい、あいつは」
「さりち?知らん。今日はお友達ちゃんと一緒じゃないの?」
「ミーティングあるから授業終わったら行くって連絡来た」
トークアプリを開いて笑顔で写るバカのアイコンをタップする。
[美紗今日お昼ミーティングだって……]
[一緒にご飯食べよ]
[授業終わったらいくね]
[待っててね絶対だよ]
陽気なうさぎのスタンプがgood!なんて言ってるのになぜか少しイラッとする。
きっと、あいつが昼休みになってもここに現れなくてイライラしてるせい。
あとはシンプルにウサギの顔がうざい。
「ははーん、さりちが来なくてイライラしてんだ棗。よっツンデレ大魔王〜いてっ!無言で蹴るなよ!」
にやにや顔がうざくて隣の席に座る柏崎のスネに足を伸ばした。
図星なのがまた腹が立つ。
「飲みもん買ってくる」
「うぃー。あ、さりちとお友達の子いつも3階の空き教室でご飯食べてるよ」
「……そ」
柏崎の発言に興味無いふりして、教室を出て左に曲がる。
2階の自販機は右。
そう、俺の体は無意識的に3階に向かっている。