夏恋サテライト

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「…ふは、お前馬鹿だなやっぱ」


「恭ちゃん1日に何回バカっていうの?もっとバカになりそう」


「お前のバカさはもう一般人の限界超えてるから大丈夫だ心配すんな」

「ひどっ」




空き教室の前を通りかかった時、聞き馴染みのある声に足を止める。




少し空いたドアから中を覗けば俺を待たせていた張本人がいた。


…しかも、男と2人で仲良く飯くいながら。




あいつは彼女じゃない。

ゆえに俺が嫉妬してキレる権利なんか持ち合わせていない。


俺の所に行くと言っといて他の男といても、俺には何かを言う資格はないんだ。



でも、ムカつくもんはムカつく。



何他の男に媚び売ってんの。

ただ俺の周りウロウロしてればいいのに。




「…はっ、嫉妬深。俺」




空き教室を通り過ぎ自販機に着いていつも買うカフェオレのボタンに手を伸ばす。

そしてボタンを押さずにその手を止めた。




…5限、サボろ。




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