夏恋サテライト

「俺が隣にいるからじゃないの」


「え?」



「あぁ、そうじゃない?飛鷹くん恭ちゃんと相性悪そう。敵だし」



「やっぱあいつにもバレてるよなぁ。怖い怖い」



「何の話?」

「「いや、なんでも?」」




口を揃えてそう言う美紗と恭ちゃん。


なんでもなくないでしょうに、私だけハブかい。




「荷物置いたら棗のとこに」

「もう集合時間だからいくな」



「えぇ、恭ちゃんの鬼ババ」



「口悪いな」





棗におはよう言いに行きたかったのに恭ちゃんに引き止められて断念。



機嫌悪いのかな、朝だからかな。


棗低血圧だもんな…




やっぱり恭ちゃんの目を盗んで…

「咲鈴」

「はい」



「俺のことナメてんな、こっそり抜け出そうとしてるのバレバレ」




集合時間に私がいないと怒られるのは恭ちゃんだって、今日だけで3回くらい怒られた。


学級委員こわい。




そんなこんなで体育祭が開催されたわけだけども…




< 58 / 201 >

この作品をシェア

pagetop