夏恋サテライト
「棗が本当に私の事好きなんだって思って、嬉しい」
「…何それ、信じてないの」
「いやそうじゃないけど、愛情表現がね?贅沢を言うともう少し欲しいなぁと……」
その言葉の先は言わせて貰えなかった。
「お前気絶するまで許さない」
「なんで…っ!」
棗の不機嫌なキスによって私の口は塞がれてしまうのだ。
それも、言葉を紡ごうとする度に
「ちょっと待ってなつ、」
「ご褒美なんじゃなかった?」
「悪魔…!!!もう酸欠…っ」
全身が熱を発して腰が抜けそうになるのを棗に抱きとめられる。
そんな私を見て、棗はにやりと不敵に笑う。