パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
第六章 派遣の駒木さん
「か……篠永さん、これ、チェックお願いできますか」
にっこりと笑った駒木さんが差し出す、書類を黙って見つめる。
「篠永さん?」
「は、はい!
チェックですね!」
再び声をかけられて我に返り、慌てて書類を受け……取ろうとしたが、彼は手を離してくれない。
「えーっと、駒木さん?」
「花夜乃さんと同じ職場なんてドキドキしちゃうね。
オフィスラブだよ、ふふっ」
少し顔を近づけて小声で話したあと、ようやく彼は手を離してくれた。
「じゃあ、よろしくお願いします」
駒木さんの動く方向へと集中していた視線も動いていく。
顔のいい彼は、たとえ派遣社員でも女性から人気なのらしい。
駒木さんと話す機会をうかがうが、集中して仕事を早く終わらせて時間を作り、プレゼン準備の時間も作らないといけないのでもどかしい。
「篠永さん。
僕、この辺のお店に詳しくないんで、お昼どこか紹介してくれませんか」
お昼休みを返上して仕事をし、時間を作るつもりだったのに、駒木さんが声をかけてきた。
「えっと……」
私の机に手をつき、見下ろしている彼を、曖昧な笑みを貼り付けて見上げた。
「篠永さん忙しいみたいだし、私が!」
すぐに立候補の手がいくつも上がる。
一番は、森田さんだった。
にっこりと笑った駒木さんが差し出す、書類を黙って見つめる。
「篠永さん?」
「は、はい!
チェックですね!」
再び声をかけられて我に返り、慌てて書類を受け……取ろうとしたが、彼は手を離してくれない。
「えーっと、駒木さん?」
「花夜乃さんと同じ職場なんてドキドキしちゃうね。
オフィスラブだよ、ふふっ」
少し顔を近づけて小声で話したあと、ようやく彼は手を離してくれた。
「じゃあ、よろしくお願いします」
駒木さんの動く方向へと集中していた視線も動いていく。
顔のいい彼は、たとえ派遣社員でも女性から人気なのらしい。
駒木さんと話す機会をうかがうが、集中して仕事を早く終わらせて時間を作り、プレゼン準備の時間も作らないといけないのでもどかしい。
「篠永さん。
僕、この辺のお店に詳しくないんで、お昼どこか紹介してくれませんか」
お昼休みを返上して仕事をし、時間を作るつもりだったのに、駒木さんが声をかけてきた。
「えっと……」
私の机に手をつき、見下ろしている彼を、曖昧な笑みを貼り付けて見上げた。
「篠永さん忙しいみたいだし、私が!」
すぐに立候補の手がいくつも上がる。
一番は、森田さんだった。