パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
いいアイディアも思い浮かばないし、手を止めて彼のほうへ身体を向ける。
「んー、持ち出し可能なお仕事」
私に視線を向けることなく、駒木さんはタブレット上でいろいろ操作をしていた。
のぞき込んではいけない気がして、画面から視線を外す。
とはいえ、〝持ち出し可能なお仕事〟と言っていたし、見られてマズいものではないのだろう。
「終わったんなら帰るけど」
「あー、そうですね……」
煮詰まっているし、これ以上やっても無駄かも。
今日は帰って土日を挟んでリフレッシュしたほうが、いいアイディアも出てくるよね、きっと。
「じゃあ、今日は帰ります」
「了解」
私の返事を聞き、駒木さんは立ち上げたばかりのタブレットを閉じた。
帰り支度をして、一緒に会社を出る。
「ところで、一緒に帰ったらいろいろあらぬ疑いをかけられると思うんですが……」
今日一日でいろいろな目を向けられ、あの男性社員はキレていた。
非常にマズいのでは?
「あらぬ疑いって?
だいたい、花夜乃さんが知り合いとか誤魔化すからだろ。
はっきり、結婚を前提にお付き合いをしてるって言ってくれればいいのに」
はぁっと呆れるように駒木さんはため息を落としたが、悪いのは私ですか?
「んー、持ち出し可能なお仕事」
私に視線を向けることなく、駒木さんはタブレット上でいろいろ操作をしていた。
のぞき込んではいけない気がして、画面から視線を外す。
とはいえ、〝持ち出し可能なお仕事〟と言っていたし、見られてマズいものではないのだろう。
「終わったんなら帰るけど」
「あー、そうですね……」
煮詰まっているし、これ以上やっても無駄かも。
今日は帰って土日を挟んでリフレッシュしたほうが、いいアイディアも出てくるよね、きっと。
「じゃあ、今日は帰ります」
「了解」
私の返事を聞き、駒木さんは立ち上げたばかりのタブレットを閉じた。
帰り支度をして、一緒に会社を出る。
「ところで、一緒に帰ったらいろいろあらぬ疑いをかけられると思うんですが……」
今日一日でいろいろな目を向けられ、あの男性社員はキレていた。
非常にマズいのでは?
「あらぬ疑いって?
だいたい、花夜乃さんが知り合いとか誤魔化すからだろ。
はっきり、結婚を前提にお付き合いをしてるって言ってくれればいいのに」
はぁっと呆れるように駒木さんはため息を落としたが、悪いのは私ですか?