パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
「そんなことさせるくらいなら、時間作る」

珍しく、東本くんに同意して駒木さんがうんうんと頷く。

「そうだよ、まだ犯人が捕まってないんだから、ひとりで行動とか危ないことさせられないよ。
明日、時間を作るからそれで買いに行こう」

「わかりました」

ふたりとも私の安全を気遣ってくれるなんて、優しくて嬉しくなっちゃう。
あと、そこまでして私の手料理を食べたいのが、微笑ましかった。

駒木さんの家に帰り着き、出前を取る。
今日はジャンクにピザだった。
てか、駒木さんでもデリバリーのピザ食べるんだ。

ピザが来るまでのあいだに、着替えて化粧も落としてしまう。
できれば明日、マンションに服を取りに帰るとかできないかなー。
持ってきた数着で回しているから、そろそろ限界が……。
ちなみに服は、というか掃除洗濯は、通いの家政婦さんがしてくれているらしい。

「じゃあ、今日一日、花夜乃さんの会社にいて、わかったことを話していくよ」

東本くんも夕食を一緒に食べるのは、捜査会議?のためらしい。

「花夜乃さんにベタベタして、あちらの出方をうかがってみたんだけど……」

あ、あれって作戦だったんだ。
いつも以上にあまあまだなら、なんだろうって思っていた。

「動きはあったが、特定はできなかった」

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