パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
「以上になります。
なにか質問などありますか?」
「では……」
いくつか投げかけられた質問はどれも想定の範囲内で、慌てずに全部答えられた。
手応えはいい。
これで終わりなら、いい感じじゃないかな。
……などと思った、私が甘かった。
「そうね、着眼点もいい、実現性もある。
いい企画だと思うわ」
商品企画部長の言葉で、期待値が上がる。
産休明けからめきめきと頭角を現し、昨年部長になった彼女は、社内でも商品開発に厳しいとの噂だった。
「それに、可愛いあなたが開発しましたって宣伝すれば、話題にもなるでしょうね」
にっこりと笑った彼女が、なにを言っているのか理解できない。
それに、その笑顔は私には、作り物めいて見えた。
「でも私は、僕が頑張って作りましたって、努力が見えるものがいいの。
こんな、可愛い女子が思いつきで可愛いものを作りました、っていうのはねぇ」
彼女が左右の社員に同意を求めるように視線を送り、失笑が起きる。
思いつきなんかじゃない、私だって一生懸命考えた。
なのに、なんでこんな評価を受けなければならないんだろう。
「……そう、ですか」
「そう。
まあ、結果は言わないでもわかると思うけど、一応待っててね」
「……ありがとう、ございました」
なにか質問などありますか?」
「では……」
いくつか投げかけられた質問はどれも想定の範囲内で、慌てずに全部答えられた。
手応えはいい。
これで終わりなら、いい感じじゃないかな。
……などと思った、私が甘かった。
「そうね、着眼点もいい、実現性もある。
いい企画だと思うわ」
商品企画部長の言葉で、期待値が上がる。
産休明けからめきめきと頭角を現し、昨年部長になった彼女は、社内でも商品開発に厳しいとの噂だった。
「それに、可愛いあなたが開発しましたって宣伝すれば、話題にもなるでしょうね」
にっこりと笑った彼女が、なにを言っているのか理解できない。
それに、その笑顔は私には、作り物めいて見えた。
「でも私は、僕が頑張って作りましたって、努力が見えるものがいいの。
こんな、可愛い女子が思いつきで可愛いものを作りました、っていうのはねぇ」
彼女が左右の社員に同意を求めるように視線を送り、失笑が起きる。
思いつきなんかじゃない、私だって一生懸命考えた。
なのに、なんでこんな評価を受けなければならないんだろう。
「……そう、ですか」
「そう。
まあ、結果は言わないでもわかると思うけど、一応待っててね」
「……ありがとう、ございました」