パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
「だからね。
昨日、花夜乃さんから僕は花夜乃さんのヒーローって言ってもらえて、すごーく嬉しかったんだ」
ふにゃんと幸せそうに彼が笑う。
それだけで私の胸がほわんと温かくなった。
……駒木さんが好き。
それは、間違いない事実だ。
でも、こんなになんでもできる駒木さんと釣りあう自信がない。
そのために頑張ったコンペだってダメになった。
……ううん。
そもそも〝釣りあう〟ってなんなんだろう?
そこから私、間違っていない?
私はそうやって、駒木さんをその地位や立場で見ていたのだ。
駒木さんは私と同じ、ひとりの人間なのに。
「駒木さんは私のヒーローです」
寝返りを打って、じっと彼を見つめる。
駒木さんもこちらを見た。
「駒木さんは私のヒーロー、だから……」
〝好き〟って伝えたいのに、なかなか言葉が出てこない。
ぐるぐる悩んだ末に私は、自分の唇を彼の唇に――重ねた。
「花夜乃さん?」
驚いたかのように、彼が目を大きく開く。
「……ヒーローにはご褒美が必要ですよね?」
燃えているんじゃないかと思うほど顔が熱い。
心臓はこれ以上ないほど速く鼓動していた。
「無理しなくていいんだよ?
嫌だったんでしょ、心拍数もストレス値も、これ以上ないほど上昇しているよ」
昨日、花夜乃さんから僕は花夜乃さんのヒーローって言ってもらえて、すごーく嬉しかったんだ」
ふにゃんと幸せそうに彼が笑う。
それだけで私の胸がほわんと温かくなった。
……駒木さんが好き。
それは、間違いない事実だ。
でも、こんなになんでもできる駒木さんと釣りあう自信がない。
そのために頑張ったコンペだってダメになった。
……ううん。
そもそも〝釣りあう〟ってなんなんだろう?
そこから私、間違っていない?
私はそうやって、駒木さんをその地位や立場で見ていたのだ。
駒木さんは私と同じ、ひとりの人間なのに。
「駒木さんは私のヒーローです」
寝返りを打って、じっと彼を見つめる。
駒木さんもこちらを見た。
「駒木さんは私のヒーロー、だから……」
〝好き〟って伝えたいのに、なかなか言葉が出てこない。
ぐるぐる悩んだ末に私は、自分の唇を彼の唇に――重ねた。
「花夜乃さん?」
驚いたかのように、彼が目を大きく開く。
「……ヒーローにはご褒美が必要ですよね?」
燃えているんじゃないかと思うほど顔が熱い。
心臓はこれ以上ないほど速く鼓動していた。
「無理しなくていいんだよ?
嫌だったんでしょ、心拍数もストレス値も、これ以上ないほど上昇しているよ」