パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
じんじんと頭が痺れ、なにも考えられない。

「……はぁーっ」

唇が離れ、深い息を吐き出した。

「とろんとした顔をして、可愛い」

ちゅっ、と再び、彼の唇が軽く重なる。

「もしかして、ハジメテだった?」

聞かれて、こくりと黙って頷く。

「ハジメテのちゅーにはちょっと、刺激的だったね」

ふふっと小さく笑い、彼はまた私にキスしてきた。

「……もっと、して」

上目遣いでじっと、彼を見つめる。

「そんなに僕とのキスは、気持ちよかったかい?」

今度も黙って頷く。
駒木さん以外のことがなにも考えられなくて、身体が熱くなった。
もっと、もっと、駒木さんに溺れていたい。
そう、強く願った。

「んー、ダメだよ」

おかしそうに笑いながら、彼が顔を近づけてくる。

「これ以上やったら僕、止められなくなっちゃうし」

止められないって?
少し考えて、そうかと思い当たった。
別にそれは、私も望むところだ。

「それにきっと、ハジメテなのにこんなもの挿れたら、つらいだろうし」

駒木さんの手が、私をそこに触れさせる。
すでに半ば勃ち上がっていたそれは、私が想像していたよりも大きかった。

「花夜乃さんは明日も仕事だから、今日は我慢、だよ」

目尻を下げ、少し情けなく彼が笑う。

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