パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
「なんだい、東本くん?
僕とマイ・エンジェルのデートを邪魔するなんて無粋だよ」
しれっと駒木さんが東本くんの手を払いのける。
てか、これってデートのお誘いだったんだ……。
「夜はけい……げふん、げふん」
そこまで言ったところで駒木さんから睨まれ、東本くんは咳払いをして言いかけた言葉を誤魔化した。
「……夜は上司と会食だと伝えたはずですが?」
にっこりと笑い、東本くんが逃がさないかのように駒木さんの腕を掴む。
「えーっ。
だってあのおじさんの話、武勇伝ばっかりでちっとも面白くないし。
しかも僕に取り入って天下りしたいの、みえみえだしさ」
吐き捨てるように駒木さんは言っているが、よっぽど酷い上司らしい。
私もおじさん社員から、過去の武勇伝を延々聞かされるのは苦痛だからよくわかる。
しかもそれが上司となれば、なおさらだろう。
「あんなのと一緒にまずい食事するより、花夜乃さんと一緒のほうが百万倍……いや、一京倍いいのは君だってわかるだろ」
「うっ」
同意するように駒木さんから視線を送られ、東本くんが詰まる。
どうも、彼も同意らしいが、それは私もわかる。
ただし、一京倍は言いすぎだと思うが。
「……それでも。
これは仕事のうちです。
我慢してください」
「あーあ。
わかったよ」
僕とマイ・エンジェルのデートを邪魔するなんて無粋だよ」
しれっと駒木さんが東本くんの手を払いのける。
てか、これってデートのお誘いだったんだ……。
「夜はけい……げふん、げふん」
そこまで言ったところで駒木さんから睨まれ、東本くんは咳払いをして言いかけた言葉を誤魔化した。
「……夜は上司と会食だと伝えたはずですが?」
にっこりと笑い、東本くんが逃がさないかのように駒木さんの腕を掴む。
「えーっ。
だってあのおじさんの話、武勇伝ばっかりでちっとも面白くないし。
しかも僕に取り入って天下りしたいの、みえみえだしさ」
吐き捨てるように駒木さんは言っているが、よっぽど酷い上司らしい。
私もおじさん社員から、過去の武勇伝を延々聞かされるのは苦痛だからよくわかる。
しかもそれが上司となれば、なおさらだろう。
「あんなのと一緒にまずい食事するより、花夜乃さんと一緒のほうが百万倍……いや、一京倍いいのは君だってわかるだろ」
「うっ」
同意するように駒木さんから視線を送られ、東本くんが詰まる。
どうも、彼も同意らしいが、それは私もわかる。
ただし、一京倍は言いすぎだと思うが。
「……それでも。
これは仕事のうちです。
我慢してください」
「あーあ。
わかったよ」