パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
エビチリなんて大きなエビが立っているし、和牛のピリ辛煮込みは頬が落ちそうなほどとろける。
おかげで、上機嫌になっていた。
「最近、仕事のほうはどうだい?」
「あー……」
虚ろに遠くを見て、箸を置いた。
「……相変わらず、です」
曖昧に笑い、彼の顔を見る。
今日も、ちょっと男性社員と話をしていただけで、暇なんでしょと仕事を押しつけられた。
「不当に扱われているのは、きちんと抗議したほうがいいよ」
「そうなんですけど、ね……」
直接言っても嫌がらせが酷くなるだけだから課長に言ったけれど、そこはお互い様だからと変な説得をされた。
世話を焼きたがる男性社員には、本当に困っているときは頼むので放っておいてくれと頼んだものの、スルーされている。
そんな状況に疲れ、私はもう諦めていた。
「直属の上司が無理なら、人事とかに相談窓口があるだろ?
そういうところに相談すればいい」
「そう、です、ね……」
駒木さんの意見は正しいってわかっている。
でもそれは、私の過去のトラウマから高いハードルになっていた。
そんな私が課長や男性社員に自分の気持ちを言えたのは、褒めてほしいくらいだ。
おかげで、上機嫌になっていた。
「最近、仕事のほうはどうだい?」
「あー……」
虚ろに遠くを見て、箸を置いた。
「……相変わらず、です」
曖昧に笑い、彼の顔を見る。
今日も、ちょっと男性社員と話をしていただけで、暇なんでしょと仕事を押しつけられた。
「不当に扱われているのは、きちんと抗議したほうがいいよ」
「そうなんですけど、ね……」
直接言っても嫌がらせが酷くなるだけだから課長に言ったけれど、そこはお互い様だからと変な説得をされた。
世話を焼きたがる男性社員には、本当に困っているときは頼むので放っておいてくれと頼んだものの、スルーされている。
そんな状況に疲れ、私はもう諦めていた。
「直属の上司が無理なら、人事とかに相談窓口があるだろ?
そういうところに相談すればいい」
「そう、です、ね……」
駒木さんの意見は正しいってわかっている。
でもそれは、私の過去のトラウマから高いハードルになっていた。
そんな私が課長や男性社員に自分の気持ちを言えたのは、褒めてほしいくらいだ。