パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
でもこれは酔っているのと、あれだけ近くまで顔を寄せられたから、それだけだ。
……それにしても。
新しく出てきた宮崎牛のステーキを食べながら、駒木さんの顔を盗み見る。
そんなに仕事を知られる、不都合があるんだろうか。
ああ、でも。
自衛官だと所属部隊を知られるのもマズいとかあるみたいだもんね。
そういうのなのかな。
週明けもいつもどおり仕事をする。
早く帰ってコンペのプレゼン資料作りたいけれど、残業次第かなー。
「篠永さんのコンペの一次を通過したヤツ、誰かの案を盗んだものなんですってねぇ」
休憩所で昼食を食べていたら、すぐ傍に座った森田さんが、ねちっこい声をわざとらしく上げる。
おかげで、その場にいた全員の目が私に集中した。
「いつも男に実績を作ってもらってるから、いいアイディア出なくて盗んだんだぁ?」
彼女が、なにを言っているのかわからない。
私が、盗んだ?
そんな証拠がどこにあるというんだろう?
「そーよねー、コンペでいい案出さなきゃ、いつもの実績は自分で作ってるんじゃなくて、誰かに作ってもらってるってバレちゃうもんねぇ」
私の戸惑いを無視して、彼女は話を続けていく。
どうして私が、こんな誹謗中傷されて、盗人呼ばわりされなきゃいけないんだろう。
……それにしても。
新しく出てきた宮崎牛のステーキを食べながら、駒木さんの顔を盗み見る。
そんなに仕事を知られる、不都合があるんだろうか。
ああ、でも。
自衛官だと所属部隊を知られるのもマズいとかあるみたいだもんね。
そういうのなのかな。
週明けもいつもどおり仕事をする。
早く帰ってコンペのプレゼン資料作りたいけれど、残業次第かなー。
「篠永さんのコンペの一次を通過したヤツ、誰かの案を盗んだものなんですってねぇ」
休憩所で昼食を食べていたら、すぐ傍に座った森田さんが、ねちっこい声をわざとらしく上げる。
おかげで、その場にいた全員の目が私に集中した。
「いつも男に実績を作ってもらってるから、いいアイディア出なくて盗んだんだぁ?」
彼女が、なにを言っているのかわからない。
私が、盗んだ?
そんな証拠がどこにあるというんだろう?
「そーよねー、コンペでいい案出さなきゃ、いつもの実績は自分で作ってるんじゃなくて、誰かに作ってもらってるってバレちゃうもんねぇ」
私の戸惑いを無視して、彼女は話を続けていく。
どうして私が、こんな誹謗中傷されて、盗人呼ばわりされなきゃいけないんだろう。