パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
しかし邪魔をするかのようにまた、携帯が鳴りだした。
「くそっ」
男は苛々と手を伸ばして私のバッグの中から携帯を取り出し、床に置いてナイフを叩きつけて壊した。
「邪魔するなよな」
今度こそ男は、ナイフを使って私の服を破いていく。
それに抵抗もせずただ、横たわっていた。
「なにこれ、勝負下着ってヤツ?
こうやっていつも、男を誘ってんだ?」
「ひっ」
ナイフが、肌に触れる。
そのひやりとした冷たい感触に命の危険を感じ、短く悲鳴が漏れた。
しかしかまわずに男が下着の中央を切る。
おかげで、私の胸が男の目にさらされた。
「なに、抵抗しないの?」
見せつけるかのように、男がナイフを鼻先で振る。
抵抗すれば、殺される。
少しのあいだ、我慢していればいいだけ。
そして、駒木さんに慰めてもらったらきっと、全部なかったことにできる。
そう信じて心を殺し、男のなすがままになった。
そのうち、男の手がスカートの中へと侵入してくる。
「人形みたいで面白くないんだけど。
少しくらい、反応してくんない?」
男が置いてあったナイフを握り、私は限界まで目を開いた。
我慢してもダメなんて。
イヤ、死にたくない……!
「篠永さん、篠永さん、いますか!」
大きく開いたままの目でナイフの行方を追っていたら、唐突にチャイムの音と共に呼びかける声が聞こえてきた。
応えなきゃ。
応えて、助けてもらわなきゃ。
しかしいくら叱咤したところで、凍りついてしまった身体は声を発してくれない。
「くそっ」
男は苛々と手を伸ばして私のバッグの中から携帯を取り出し、床に置いてナイフを叩きつけて壊した。
「邪魔するなよな」
今度こそ男は、ナイフを使って私の服を破いていく。
それに抵抗もせずただ、横たわっていた。
「なにこれ、勝負下着ってヤツ?
こうやっていつも、男を誘ってんだ?」
「ひっ」
ナイフが、肌に触れる。
そのひやりとした冷たい感触に命の危険を感じ、短く悲鳴が漏れた。
しかしかまわずに男が下着の中央を切る。
おかげで、私の胸が男の目にさらされた。
「なに、抵抗しないの?」
見せつけるかのように、男がナイフを鼻先で振る。
抵抗すれば、殺される。
少しのあいだ、我慢していればいいだけ。
そして、駒木さんに慰めてもらったらきっと、全部なかったことにできる。
そう信じて心を殺し、男のなすがままになった。
そのうち、男の手がスカートの中へと侵入してくる。
「人形みたいで面白くないんだけど。
少しくらい、反応してくんない?」
男が置いてあったナイフを握り、私は限界まで目を開いた。
我慢してもダメなんて。
イヤ、死にたくない……!
「篠永さん、篠永さん、いますか!」
大きく開いたままの目でナイフの行方を追っていたら、唐突にチャイムの音と共に呼びかける声が聞こえてきた。
応えなきゃ。
応えて、助けてもらわなきゃ。
しかしいくら叱咤したところで、凍りついてしまった身体は声を発してくれない。