三年越しのあの日をもう一度
もちろん翔馬も例外ではなかった。長期休みは美雪とどこかに遊びに行くことは当たり前のようになっていたため、いつも通り声をかける。
「卯月、春休みどこ行く?前に行きたいって言ってた遊園地にするか?」
翔馬はそう声をかけたものの、数秒待っても美雪からは何の返事もない。どこか具合でも悪いのかと翔馬が心配になり声をかけようとすると、美雪は顔を上げる。
「あっ、ごめんね。ちょっとボウッとしちゃった」
そう言いながら美雪は笑っているものの、どこか辛そうに見える。だが、翔馬は美雪の心に踏み込むことができなかった。
三月二十日ーーー終業式が終わった後に遊園地に遊びに行くことを約束し、翔馬は自分の席に戻る。
(あんなに元気のない卯月、初めて見たな)
どこか辛そうな美雪の横顔に、翔馬の胸もズキンと痛みを発していた。
三月二十日ーーー終業式が終わった後、翔馬は美雪の手を引いて駅へと向かう。美雪は相変わらずどこか辛そうで、そんな美雪を少しでも笑顔にしたいと翔馬は必死で話しかける。
「卯月って絶叫系いける?何乗りたい?卯月の行きたいとこ教えて?」
「じゃあ、観覧車」
「卯月、春休みどこ行く?前に行きたいって言ってた遊園地にするか?」
翔馬はそう声をかけたものの、数秒待っても美雪からは何の返事もない。どこか具合でも悪いのかと翔馬が心配になり声をかけようとすると、美雪は顔を上げる。
「あっ、ごめんね。ちょっとボウッとしちゃった」
そう言いながら美雪は笑っているものの、どこか辛そうに見える。だが、翔馬は美雪の心に踏み込むことができなかった。
三月二十日ーーー終業式が終わった後に遊園地に遊びに行くことを約束し、翔馬は自分の席に戻る。
(あんなに元気のない卯月、初めて見たな)
どこか辛そうな美雪の横顔に、翔馬の胸もズキンと痛みを発していた。
三月二十日ーーー終業式が終わった後、翔馬は美雪の手を引いて駅へと向かう。美雪は相変わらずどこか辛そうで、そんな美雪を少しでも笑顔にしたいと翔馬は必死で話しかける。
「卯月って絶叫系いける?何乗りたい?卯月の行きたいとこ教えて?」
「じゃあ、観覧車」