哀…愛
「なんだ…
 
 先生いないのか…

 まぁいいか…勝手に

 ベッド使わせてもらおう」


あたしはだんだん

頭が機能しなくなり

ベッドに倒れこんだ



しかし

頭がクラクラするのは

立っても寝ても

同じであり

あたしは

余計にクラクラしたように

思えてきた




そんなクラクラするなか

あたしの

脳内を占領しているのは

あのオトコが残した

コトバだった




やはり

あたしを取り戻すためには

あのオトコが誰かを

思い出すしかないのか…



あたしは

そのコトが

パンドラの箱のように

思えてしょうがなかった



あけると災厄をもたらす

パンドラの箱のように…
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