哀…愛
タクマくんは

ずっとだまってた…



あたしも

それ以上なんにも

言えなくなってしまった






『……』


「……」



二人の間に

しばらく沈黙が流れた




どれぐらい

そうしてたんだろう


かなり長い時間

そうしてたと思う





先に口を開いたのは

タクマくんだった





『オレは…

 オレはメイと

 ずっと一緒にいたい

 って思ってるよ

 それだけじゃ

 ダメかな?』



「ううん

 ダメだなんて

 思ってない!

 でも

 なんかこのままじゃ

 イケナイ

 そんな気がするの

 でもその

 イケナイを解決するために

 どうしたらいいか

 わかんないの…

 だから

 その答えが出るまで

 待っててほしい」
< 117 / 232 >

この作品をシェア

pagetop