哀…愛
京都に行く

途中の駅で

あたしの隣に

一人のオトコの人が

乗ってきた



見た目からして

エリートっぽかった


京都に

たった一人で

向うオンナに

よほど興味があるらしく

あたしのコトを

じろじろ見てた



そのオトコが

急に


『一人旅ですか?』


と話しかけてきた


あたしは

少しとまどいながらも


「はい…

 ちょっと実家に…」



と答えると


『そうですか…

 帰る家があるというのは

 ステキなコトですね』



と言って笑った



不思議と

あたしは

その笑顔に

心地よさを感じた
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