哀…愛
「な、なんで!?

 なんであたしの

 名前…??」


やっとの思いで言えた







彼はちょっとだけ笑って

こう言い始めたの





『有原メイさん、

 文学史のクラスで一緒だよね

 オレいつも

 有原さんの後ろに座ってたんだけど

 まぁ、後ろだから気付かないか




 ――――で、オレ


 その…



 なんていうか…


 有原さんのこと


 気になってたっていうか…



 友達に聞いたら

 名前教えてくれて



 ―――その…

 なんか…

 す、すいません!

 よくわかんないけど

 すいません!』
< 13 / 232 >

この作品をシェア

pagetop