哀…愛
『あなたはたしか

 ご実家に帰るのでは…?

 あ、すみません

 余計なコト言ってしまいましたね』



「あ、いえ…

 今日はちょっと

 一人で京都を楽しもうかと

 思って…」



『そうだしたか

 あ、失礼
 
 部屋に帰る途中でしたね

 ひきとめてしまって

 すいませんでした

 では』


と言って

そのオトコは一礼して

行った





偶然ってすごいなぁ

まさか今日の今日に

また会うなんて





あたしは

自分が

運命の輪に

操られているなんて

分かっていなかった



これが

運命の出会いとも

知らない
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