哀…愛
目の前の悪魔は

ひどく

衰えているようだった




あたしが

覚えている

姿とはひどく違っていた



髪もボサボサ

何日も

風呂に入っていない

そんな匂い



ほんものの

悪魔になりさがって

しまったようにも見えた



今は

寝ているのだろう



あたしは

ここにいるコトが

耐えられなくなり

家を出ようとした
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