哀…愛
あたしは

泣くのを抑えきれなかった



『聞きたいって

 言ってきたのはお前だぜ?

 まぁ

 お前が聞きたくないって

 言ったところで

 オレは止めないけどな



 かわいそうだなぁ

 おやじさん


 大好きなお前から

 見放され

 あげくの果てに

 自分の妻も

 倒れちまうんだもんなぁ』




「聞きたくないって

 言ってるでしょ!!!!」



あたしは

そこから

逃げようとした




しかし

あたしの腕は

ひっぱられた




『逃げるなよ

 これから
 
 二人で楽しもうぜ』
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