哀…愛
『お前はバカだよなぁ

 本当にあんな

 出会いがあるとか

 信じてんのかよ


 あるわけねぇだろ



 
 笑えたよ


 お前完璧にうかれてたもんなぁ

 オレに抱かれたときだって

 涙まで浮かべちゃって


 笑いをこらえるのが

 辛かったよ』




タクマくんは

あたしのコトを

全部知ってて

あたしに近づいた



あたしは

もともと愛されてなんて

なかったんだ



すべてが偽りの愛だった…




恐怖と悲しみで

あたしは

崩れおちた
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