哀…愛
『何か

 あった…?』



あたしは

黙ったまま



『ごめんね

 無理に聞こう

 なんて思ってないから


 大丈夫?

 これ安定剤

 飲めば少し楽になる

 と思うよ』



あたしは

さしだされた薬を

飲んだ




そんな早く効くわけないけど

少し楽になった

気がした



『ちょっと

 顔色が戻ったね


 横になりな』




そう言われた瞬間

今までの出来事から

何か守られた気がして


また

あたしの目から

涙が流れた
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