哀…愛
『あのさ…

 君の名前ぐらいは

 教えてもらって

 いいかな?』




当然だ




あたしは

カバンの中から

ノートを取り出し

自分の名前を書いた



『有原メイさんね

 よろしく


 ボクは

 河合キョウヤ

 医者やってます

 って知ってるか』


先生は笑った
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