王子様の溺愛は、とことん甘い×その甘さ、毒牙につき【エイプリルフールSS】
「……でもたしかに、なんとなーく違う気がする。ほんとになんとなく」
それって違うとは言わないんじゃ…?
とは口に出さず、心にしまっておく。
「そう…でしょうか?」
その代わりに疑問を投げると、「うん!」と大きく頷いた。
「やっぱり違う!!ももはこんなに言葉遣い良くないし、そもそも私に敬語使わないわ!」
なるほど…?
たしかに、それは違うとわかる一つの理由かも。
「…とにかく、なんとかしないとももと一生会えないかもしれない。真剣に考えよ」
瑞樹さんの言葉に、私と秋本さんは首を縦に振る。
「…って言ってもなぁ。真剣に考えて何とかなるんなら、もう元に戻ってるくない?」
「なんかないの?僕の次にももと長くいるのが秋本じゃん」
「そう言われてもね…」
私も考えてみるけど、そう簡単に出てくるわけもなく。