怖がらないで、逃げないで
「えっと………
奈々…さん?でしたっけ?
僕は、三日月 朝日ミカヅキ アサヒです。
こっちにいるのは、僕の双子の兄の三日月 夜月
ミカヅキ ヨツキです。よろしく。」
フ、フレンドリーな人だ……
「よ、よろしく……お願いします…………」
「ほら、夜月も、……
あいさつしないと……」
こそっと耳元で話しているように朝日さんは話して
いるけど、私にはしっかり聞こえていた。
なんか、……
夜月さんの、機嫌がわ、るい?
と、ちょっぴり思うと次の瞬間、大きな音で舌打ち
を誰かがした。