日替わりケーキとおしゃべりタイム
「いいね。そういうの、結構俺好きだよ?」

満面の笑顔でハンバーガーを取り出した円堂くんは、早速包みを開けていく。

「テリヤキだ」

匂いを嗅いで、そう言うと、挟んである野菜やソース、お肉をまじまじとみる。

真剣な眼差しに、料理をいろいろ考案している人なんだと、改めて感じる。

「この前も思ったけど、パンがすごくふわふわだよね」

「うん。時間が経っても不思議とふわふわ」

こうやって、料理に関する話を、2人でしていることが不思議に思う。

ほんの少し前まで、飛鳥の幼馴染で、しかもかなりのイケメンということもあり、俺の中で距離があった。

でも、一昨日の一件で、円堂くんの根底には、飛鳥の幸せがあり、それは俺と同じだと言うことがはっきりしたことで、少し俺の中で割り切れた。

「やっぱりさ、美味しいよ、このお店のハンバーガー」

一口食べた円堂くんは、誰もが釘付けになってしまいそうな眩しい笑顔を見せる。

「…円堂くん、すごくモテるでしょ」

あっ

ポロッと口から出た疑問に、俺自身が驚く。

クスッと笑った円堂くんは、口元をティッシュで拭いて、首を横に振った。




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