日替わりケーキとおしゃべりタイム
朝起きると、香ばしい香りがリビングに漂っていた。
「意外と早かったのね」
キッチンにはお姉ちゃんが立っていて、手際よく朝食の準備をしていた。
「飛鳥の分もあるわよ」
「ありがとう…」
ホテルの朝食のようなおしゃれな盛り付けに、やっぱりお姉ちゃんは何でもできちゃう人なんだって思う。
「…やっぱり、おめでたでしょ?」
「えっ…?」
テーブルの前に立っている私のお腹を、座っているお姉ちゃんはまじまじと見た。
何も考えずに、体にフィットするスカート履いたから…。
「3ヶ月…くらい?」
具体的な数字まで出てきたから、もう誤魔化せないと思い、小さく頷く。
「私も、おばちゃんになるのね。お母さんは知ってるの?」
スクランブルエッグをカリカリのマフィンに乗せて一口食べたお姉ちゃん。
「ううん。まだ」
そう答えて私は向かい合わせに座る。
「じゃあ、私たちウィンウィンね」
「ウィンウィン…?」
頭にはてなマークが浮かんで、聞き返すと、牛乳を飲んだお姉ちゃんはクスッと笑った。
「飛鳥は私の家出を黙ってて、私は飛鳥のおめでたを黙っておくってこと」
なるほど。
「大変な時に、押しかけて悪かったわ。日中、ホテル予約して、夜ご飯一緒に食べたらホテルに行くわ」
「えっ…そんな、いいのに…」
「意外と早かったのね」
キッチンにはお姉ちゃんが立っていて、手際よく朝食の準備をしていた。
「飛鳥の分もあるわよ」
「ありがとう…」
ホテルの朝食のようなおしゃれな盛り付けに、やっぱりお姉ちゃんは何でもできちゃう人なんだって思う。
「…やっぱり、おめでたでしょ?」
「えっ…?」
テーブルの前に立っている私のお腹を、座っているお姉ちゃんはまじまじと見た。
何も考えずに、体にフィットするスカート履いたから…。
「3ヶ月…くらい?」
具体的な数字まで出てきたから、もう誤魔化せないと思い、小さく頷く。
「私も、おばちゃんになるのね。お母さんは知ってるの?」
スクランブルエッグをカリカリのマフィンに乗せて一口食べたお姉ちゃん。
「ううん。まだ」
そう答えて私は向かい合わせに座る。
「じゃあ、私たちウィンウィンね」
「ウィンウィン…?」
頭にはてなマークが浮かんで、聞き返すと、牛乳を飲んだお姉ちゃんはクスッと笑った。
「飛鳥は私の家出を黙ってて、私は飛鳥のおめでたを黙っておくってこと」
なるほど。
「大変な時に、押しかけて悪かったわ。日中、ホテル予約して、夜ご飯一緒に食べたらホテルに行くわ」
「えっ…そんな、いいのに…」