日替わりケーキとおしゃべりタイム
「飛鳥らしいな。じゃあ、俺は、ナポリタン注文してもいい?」

「うん」

注文をし終わってメニューを窓際にたてかける。窓の外の景色は秋らしくなっていて、木には今にも落ちそうな木の実がぶら下がっていた。

「次の病院、いつ?」

「えっと…来週の金曜日の午後」

そういえば、次行く時に、産むことをちゃんと伝えるんだった。

「金曜日、うん。…俺も一緒に行くから」

えっ…

「で、でも、仕事は?」

「大丈夫、ちゃんと予定空けとく」

ちょっと照れくさそうに答えた井上くんの様子に、私の胸が温かくなっていく。

そういえば…

「社長はまだ怒ってる…?」

「まあ、俺が勝手に婚約破棄したからな。でも…仕事が上手くいったことで、少しは認めてくれてみたい。円堂くんのおかげ」

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