日替わりケーキとおしゃべりタイム
「ごめん、ちょっと電話してくる」
「ん。ごゆっくり」
全てお見通しの直樹は、ニコッと笑ってそう言うと、食べ切ったお皿を下げ始める。
外に出て、入り口付近で電話に出る。
「…も、もしもし」
『もしもし。良かった、出てもらえて』
電話越しの声から、井上くんのほっとした様子が想像できる。
「梅田、今出先?」
目の前の道路を通過していく車の音で気がついたのだろう。
「うん、でももうすぐ帰るところ」
『そっか。…あのさ、良かったらこれから飲みに行かない?』
「えっ…」
『あっ、急な誘いだし、嫌だったらはっきり断っていいんだけど…』
「ううん…行く」
この際だし、さっき直樹と話してたことちゃんと聞こう。
『じゃあ、俺のおすすめのお店あるから、7時にN駅に』
「うん。じゃあ、また後で」
電話を切って、ほっと胸を撫で下ろす。
いつも通りに出来たかな…。
7時、ということはあと2時間後。お化粧し直して、服も着替えないとだよね。流石に通勤スタイルでは行けないよ。
「お帰り」
中へ戻ると、洗い物をしている直樹と目が合う。
「これから、デート?」
「えっ、な、なんで」
分かるの?
言い当てられておどおどする私を見て、直樹はくすっと笑い、私のおでこをちょこんと人差し指で押した。
「顔真っ赤だし、ちょっと眉間に皺寄ってたから」
ニコッと笑う直樹を見ながら、顔に全て現れてしまっているという事実に、さらに顔が熱くなった。
「ん。ごゆっくり」
全てお見通しの直樹は、ニコッと笑ってそう言うと、食べ切ったお皿を下げ始める。
外に出て、入り口付近で電話に出る。
「…も、もしもし」
『もしもし。良かった、出てもらえて』
電話越しの声から、井上くんのほっとした様子が想像できる。
「梅田、今出先?」
目の前の道路を通過していく車の音で気がついたのだろう。
「うん、でももうすぐ帰るところ」
『そっか。…あのさ、良かったらこれから飲みに行かない?』
「えっ…」
『あっ、急な誘いだし、嫌だったらはっきり断っていいんだけど…』
「ううん…行く」
この際だし、さっき直樹と話してたことちゃんと聞こう。
『じゃあ、俺のおすすめのお店あるから、7時にN駅に』
「うん。じゃあ、また後で」
電話を切って、ほっと胸を撫で下ろす。
いつも通りに出来たかな…。
7時、ということはあと2時間後。お化粧し直して、服も着替えないとだよね。流石に通勤スタイルでは行けないよ。
「お帰り」
中へ戻ると、洗い物をしている直樹と目が合う。
「これから、デート?」
「えっ、な、なんで」
分かるの?
言い当てられておどおどする私を見て、直樹はくすっと笑い、私のおでこをちょこんと人差し指で押した。
「顔真っ赤だし、ちょっと眉間に皺寄ってたから」
ニコッと笑う直樹を見ながら、顔に全て現れてしまっているという事実に、さらに顔が熱くなった。