日替わりケーキとおしゃべりタイム
「こんばんは。初めまして」
そう挨拶をして、お店の中に入る。オレンジ色の明かりに照らされた店内には心地よいジャズが流れている。
「こんばんは。えっ、女の子?」
えっ?
目をまん丸くして驚く店長さんに、今度は私が驚く。
「翼が…ついに…?」
「いや、まだ、だから」
「いや、でも、ここに来たってことは」
「いいから、とりあえずメニューちょうだい」
「ああ」
井上くんと店長さんが、私にはちょっとよく理解できないやりとりをしている。
「一応俺の普段座ってる場所は、あそこの角」
そこへ案内されて、井上くんと向かい合うように座った私の元へ、店長さんがすぐにメニュー表を持ってきてくれた。
「あらためまして。翼の友達の、佐藤学です」
「井上くんの同僚の、梅田飛鳥です」
「翼は普段なんって呼んでるの?」
「梅田」
「へー、じゃあ俺は梅ちゃんって呼ぼうかな。注文決まったらまた呼んで」
にかっと笑った店長…佐藤さんはそう言って他のお客さんのところへと向かった。
「すっご人懐っこいよな、学」
「うん。だから店長さんなんだろうね」
私の言葉に、井上くんは嬉しそうに頷いて、私の前にメニュー表を広げる。
「苦手な食べ物ある?」
「ううん、なんでも食べられる」
「だよな。食ってる時、幸せそうだし」
井上くんはくくっと笑って、サラダのページを開いた。
「このシーザーサラダの半熟卵のせとか美味いよ」
「本当だ。カリカリベーコンも乗ってるー」
そう挨拶をして、お店の中に入る。オレンジ色の明かりに照らされた店内には心地よいジャズが流れている。
「こんばんは。えっ、女の子?」
えっ?
目をまん丸くして驚く店長さんに、今度は私が驚く。
「翼が…ついに…?」
「いや、まだ、だから」
「いや、でも、ここに来たってことは」
「いいから、とりあえずメニューちょうだい」
「ああ」
井上くんと店長さんが、私にはちょっとよく理解できないやりとりをしている。
「一応俺の普段座ってる場所は、あそこの角」
そこへ案内されて、井上くんと向かい合うように座った私の元へ、店長さんがすぐにメニュー表を持ってきてくれた。
「あらためまして。翼の友達の、佐藤学です」
「井上くんの同僚の、梅田飛鳥です」
「翼は普段なんって呼んでるの?」
「梅田」
「へー、じゃあ俺は梅ちゃんって呼ぼうかな。注文決まったらまた呼んで」
にかっと笑った店長…佐藤さんはそう言って他のお客さんのところへと向かった。
「すっご人懐っこいよな、学」
「うん。だから店長さんなんだろうね」
私の言葉に、井上くんは嬉しそうに頷いて、私の前にメニュー表を広げる。
「苦手な食べ物ある?」
「ううん、なんでも食べられる」
「だよな。食ってる時、幸せそうだし」
井上くんはくくっと笑って、サラダのページを開いた。
「このシーザーサラダの半熟卵のせとか美味いよ」
「本当だ。カリカリベーコンも乗ってるー」