日替わりケーキとおしゃべりタイム
「梅田はどんな男に惹かれるの?」
えっ…
まさかの直球に、私の箸が止まる。
箸を一度置いて、考えをまとめる。でも、よく考えたら、自分のタイプって分かんないかも。
「…こんな人っていうのはないかな…。今までもタイプはバラバラだったし…」
長続きしたことなんて一度もない。しかもいつも振られてばっかり。
「…じゃあ、俺にも可能性ありだ」
そう言って、取り分けたシーザーサラダを食べた井上くんはどこか嬉しそう。
聞くなら、今かな…。
「井上くん」
「ん?」
ビールを飲んでいた井上くんは、私の呼びかけに反応して、グラスを置いた。
「…昨日、考えても考えても理解できなかったんだけど。…私のどこが好きなの?それに、入社式って…接点あったかなって…」
私と井上くんの間に少しの沈黙が流れる。
「入社式は…俺が一方的に一目惚れ」
えっ
「ひ、一目惚れ…!?う、嘘だよ」
私の人生において、そんなワードが私に向けられるなんて、あり得ない。
思わず、勢いよく否定してしまった。
「いや、嘘じゃねえよ」
私の言葉に即答した井上くんは、少しだけ顔が赤くなっていた。
その様子に、私まですごく恥ずかしくなっていく。
「…まだ何色にも染まっていない梅田が1番キラキラして見えた」
「…ただの地味な新入社員だっただけだよ?」
周りの同期の社員の垢抜けた感じに、ものすごくびっくりしたのは、今でも覚えている。
えっ…
まさかの直球に、私の箸が止まる。
箸を一度置いて、考えをまとめる。でも、よく考えたら、自分のタイプって分かんないかも。
「…こんな人っていうのはないかな…。今までもタイプはバラバラだったし…」
長続きしたことなんて一度もない。しかもいつも振られてばっかり。
「…じゃあ、俺にも可能性ありだ」
そう言って、取り分けたシーザーサラダを食べた井上くんはどこか嬉しそう。
聞くなら、今かな…。
「井上くん」
「ん?」
ビールを飲んでいた井上くんは、私の呼びかけに反応して、グラスを置いた。
「…昨日、考えても考えても理解できなかったんだけど。…私のどこが好きなの?それに、入社式って…接点あったかなって…」
私と井上くんの間に少しの沈黙が流れる。
「入社式は…俺が一方的に一目惚れ」
えっ
「ひ、一目惚れ…!?う、嘘だよ」
私の人生において、そんなワードが私に向けられるなんて、あり得ない。
思わず、勢いよく否定してしまった。
「いや、嘘じゃねえよ」
私の言葉に即答した井上くんは、少しだけ顔が赤くなっていた。
その様子に、私まですごく恥ずかしくなっていく。
「…まだ何色にも染まっていない梅田が1番キラキラして見えた」
「…ただの地味な新入社員だっただけだよ?」
周りの同期の社員の垢抜けた感じに、ものすごくびっくりしたのは、今でも覚えている。