日替わりケーキとおしゃべりタイム
「今の子は…?」
あっけに取られた様子の井上くんが紗智ちゃんの後ろ姿を目で追いながら尋ねる。
「幼馴染の妹。…いつもはおっとりしててにこにこしてる子なんだけど…」
あんな紗智ちゃん初めて見た。
「幼馴染って…昨日チラッと話題に出た…?」
「あっ、うん」
そういえば、そんな話にもなったんだった。
「…なるほどな」
「何がなるほど?」
聞き返したけれど、
「いや、なんでもない」
とだけ井上くんは答えて、私の頭を撫でた。
触れられたところからじわっと熱が広がっていく。
ショッピングモールのレストラン街に入っている洋食屋さんに入って、お昼ご飯を食べた。
デザートに、私はバニラアイスののせてあるコーヒーフロートを頼んだ。
「結構、甘いの食べるんだな」
「うん。デザート食べないと食事が終わった気がしないんだよね」
「納得。いつも会社でもコンビニスイーツ食ってるのもそういうわけか」
くくっと笑う井上くんは、朝のぎこちなさはすっかり抜けていつもと同じ調子に戻っていた。
「井上くんは昔から甘いの嫌いなの?」
「いや、中学くらいまでは結構食べてたんだ。母親が、毎日のように手作りのお菓子作っててさ。作ってくれてたのもあって、美味しいって言って、完食してた。ある意味その反動だな」
あっけに取られた様子の井上くんが紗智ちゃんの後ろ姿を目で追いながら尋ねる。
「幼馴染の妹。…いつもはおっとりしててにこにこしてる子なんだけど…」
あんな紗智ちゃん初めて見た。
「幼馴染って…昨日チラッと話題に出た…?」
「あっ、うん」
そういえば、そんな話にもなったんだった。
「…なるほどな」
「何がなるほど?」
聞き返したけれど、
「いや、なんでもない」
とだけ井上くんは答えて、私の頭を撫でた。
触れられたところからじわっと熱が広がっていく。
ショッピングモールのレストラン街に入っている洋食屋さんに入って、お昼ご飯を食べた。
デザートに、私はバニラアイスののせてあるコーヒーフロートを頼んだ。
「結構、甘いの食べるんだな」
「うん。デザート食べないと食事が終わった気がしないんだよね」
「納得。いつも会社でもコンビニスイーツ食ってるのもそういうわけか」
くくっと笑う井上くんは、朝のぎこちなさはすっかり抜けていつもと同じ調子に戻っていた。
「井上くんは昔から甘いの嫌いなの?」
「いや、中学くらいまでは結構食べてたんだ。母親が、毎日のように手作りのお菓子作っててさ。作ってくれてたのもあって、美味しいって言って、完食してた。ある意味その反動だな」