日替わりケーキとおしゃべりタイム
「もう…今日、2度目のびっくりだよ。でも…教えてくれてありがとう」
そう自然と言っていた。
私の様子に、キョトンとしたあと、ふっと微笑んだ井上くん。
「やっぱり、好きになったのが…飛鳥でよかった」
「えっ?どうして?」
「…大学、高校って、俺、親父のこと隠してなかったから、社長の息子っていう目で、女の子たちが寄ってきてた。結構きゃーきゃーしててさ。俺の将来の立場とかそういうの目当てでさ…そういうのがあって、結構慎重になってた」
だから、前に女性関係慎重になってるって言ってたんだ。
「飛鳥、俺が社長の息子だって知って、驚いただろうけど、今までの女の子みたいに態度変えなかったから…正直嬉しかった」
「…だって…私にとって、井上くんは、井上くんのままだから」
「本当、そういう所、俺すげー救われる」
井上くんは、嬉しそうに笑うと、お茶をごくごくっと飲み干した。
「何食う?」
「えっと…炙りサーモン!と、マグロ」
「さっそくだな。じゃあ、俺も…貝の三種盛りにしよう」
井上くんは呼び出しボタンを押して、注文を伝えていく。
そんな井上くんを見て、弟さんのことだったり、お母さんのことだったり、継ぎたかったこのお店のことや、次期社長とほぼ決まっていることなど、私の知らないところで、苦悩や葛藤、プレッシャーと闘っているんだと思い、ぎゅっと胸が締め付けられた。
そう自然と言っていた。
私の様子に、キョトンとしたあと、ふっと微笑んだ井上くん。
「やっぱり、好きになったのが…飛鳥でよかった」
「えっ?どうして?」
「…大学、高校って、俺、親父のこと隠してなかったから、社長の息子っていう目で、女の子たちが寄ってきてた。結構きゃーきゃーしててさ。俺の将来の立場とかそういうの目当てでさ…そういうのがあって、結構慎重になってた」
だから、前に女性関係慎重になってるって言ってたんだ。
「飛鳥、俺が社長の息子だって知って、驚いただろうけど、今までの女の子みたいに態度変えなかったから…正直嬉しかった」
「…だって…私にとって、井上くんは、井上くんのままだから」
「本当、そういう所、俺すげー救われる」
井上くんは、嬉しそうに笑うと、お茶をごくごくっと飲み干した。
「何食う?」
「えっと…炙りサーモン!と、マグロ」
「さっそくだな。じゃあ、俺も…貝の三種盛りにしよう」
井上くんは呼び出しボタンを押して、注文を伝えていく。
そんな井上くんを見て、弟さんのことだったり、お母さんのことだったり、継ぎたかったこのお店のことや、次期社長とほぼ決まっていることなど、私の知らないところで、苦悩や葛藤、プレッシャーと闘っているんだと思い、ぎゅっと胸が締め付けられた。