日替わりケーキとおしゃべりタイム
「ん!すごく美味し!」
「だろ?じいちゃんの握る寿司、すげー旨いんだ」
口の中でとろけるネタと、ほどよい大きさと硬さのシャリとのバランスが絶妙。
美味しすぎて、にやけてしまう。
「いい顔」
井上くんに言葉に視線を上げると、井上くんはすごく満足そうに笑っている。
「ふふっ。だって、すごく美味しいから」
「本当、見てるこっちも幸せになるよ」
その言葉が嬉しくて、私は少し熱を帯びた顔で微笑む。
私といることで、少しでも幸せを感じてくれるなら、一緒にいてよかったって、私自身が思えるから。
「…俺さ、実は自分の意思で今の会社に入ったわけじゃないんだ」
お腹いっぱい食べて、お茶を入れ直して飲んでいると、突然、井上くんが話題を変えて話し始めた。
「大学3年の時、生まれて初めて親父と将来の話して、大喧嘩。弟のこともあって、俺は親父のような大人になりたくなかったから、親父とは全く関係ないところで就職して生きていきたかったんだ…」
私は何も言わずに、井上くんの言葉に耳を傾ける。
「そしたらさ…」
そこまで言って、お茶を一口啜り、ゆっくりと湯呑み茶碗をテーブルに置いた井上くん。
「だろ?じいちゃんの握る寿司、すげー旨いんだ」
口の中でとろけるネタと、ほどよい大きさと硬さのシャリとのバランスが絶妙。
美味しすぎて、にやけてしまう。
「いい顔」
井上くんに言葉に視線を上げると、井上くんはすごく満足そうに笑っている。
「ふふっ。だって、すごく美味しいから」
「本当、見てるこっちも幸せになるよ」
その言葉が嬉しくて、私は少し熱を帯びた顔で微笑む。
私といることで、少しでも幸せを感じてくれるなら、一緒にいてよかったって、私自身が思えるから。
「…俺さ、実は自分の意思で今の会社に入ったわけじゃないんだ」
お腹いっぱい食べて、お茶を入れ直して飲んでいると、突然、井上くんが話題を変えて話し始めた。
「大学3年の時、生まれて初めて親父と将来の話して、大喧嘩。弟のこともあって、俺は親父のような大人になりたくなかったから、親父とは全く関係ないところで就職して生きていきたかったんだ…」
私は何も言わずに、井上くんの言葉に耳を傾ける。
「そしたらさ…」
そこまで言って、お茶を一口啜り、ゆっくりと湯呑み茶碗をテーブルに置いた井上くん。