日替わりケーキとおしゃべりタイム
「『俺と付き合う?』なんて、軽い言い方で始まったけど…俺、最初から飛鳥とのことは真剣に考えてたよ」
私の胸がドクンと大きく高鳴る。
「真剣の意味…伝わってる…?」
井上くんの言葉に、熱を帯びる顔で頷く。
頷いた私を見て、井上くんは柔らかく微笑むと、そっと手を離した。
「そろそろ、出よう」
「…うん。あっ、私にお会計させて」
「俺に払わせてよ。じいちゃんの前だし、カッコつけさせて。それに、孫割適用されてるから」
くくっと笑って、伝票を私の手から抜き取ると、先にレジに向かった井上くん。
誕生日なのに…。
井上くんの背中を見て、申し訳ない気持ちと、そもそも最初から私に払わせる気がなかったんじゃないかなっていう気持ちが湧き上がる。
「じいちゃん、ごちそうさま」
「あいよ。またおいで」
井上くんのおじいさんは、寿司を握って、カウンターのお客さんに出しながら、目尻を下げて答えた。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」
そう言って頭を下げると、おじいさんも嬉しそうに頭を下げた。
私の胸がドクンと大きく高鳴る。
「真剣の意味…伝わってる…?」
井上くんの言葉に、熱を帯びる顔で頷く。
頷いた私を見て、井上くんは柔らかく微笑むと、そっと手を離した。
「そろそろ、出よう」
「…うん。あっ、私にお会計させて」
「俺に払わせてよ。じいちゃんの前だし、カッコつけさせて。それに、孫割適用されてるから」
くくっと笑って、伝票を私の手から抜き取ると、先にレジに向かった井上くん。
誕生日なのに…。
井上くんの背中を見て、申し訳ない気持ちと、そもそも最初から私に払わせる気がなかったんじゃないかなっていう気持ちが湧き上がる。
「じいちゃん、ごちそうさま」
「あいよ。またおいで」
井上くんのおじいさんは、寿司を握って、カウンターのお客さんに出しながら、目尻を下げて答えた。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」
そう言って頭を下げると、おじいさんも嬉しそうに頭を下げた。