日替わりケーキとおしゃべりタイム
んっ…

あれ…?

目を覚ますと、天井からぶら下がる見慣れないお洒落なライトが目に入り、状況が把握できないままゆっくりと体を起こす。

ベット…?

ふかふかのベットに横になっていたことに驚きながら辺りを見渡す。

どこ…?

私、確か…会社にいたはずだけど…。

「…梅田、起きてたんだ?」

えっ?

「い、井上くん?」

手にフルーツの盛ってあるお皿を持っている井上くんの姿に、私の頭の中がプチパニック。

「…お前さ、ぶっ倒れるまで働くとか、もうやめろよ?」

「…倒れるって…私?」

「俺、目の前で人が倒れる瞬間見たの初めてで、本当に心臓止まるほどビビったんだからな」

半ば説教となりつつある井上くんに、私は何も言い返せず、倒れた事実を受け入れるのにいっぱいいっぱいだった。

「医務室運んで、様子見ても爆睡して全然起きないし、かといって、お前の性格上、大事にするの嫌がるだろうから、こっそり専務に話して、早退して連れてきたんだからな」

わざわざ…?

「ご、ごめん」

「念のため、俺のかかりつけ医に来てもらって、点滴打ってもらったけど、その間も全然起きねえし。どうなってんだ?お前の疲労度」

呆れ気味の井上くんは、そういうと、私に果物のたくさん入ったお皿を渡した。

「ありがとう…」

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