ただの親友になりたかった。

いってきまーす

俺はサッカーボールをもって公園に行こうとしていた。 最近は雨がずっと降っていたから久しぶりに晴れて嬉しい気持ちでいっぱいだ


マンションの駐車場に引越しトラックや見慣れない車が止めてありなんだか騒がしい

そういえばお母さんが男の子が引っ越してくるとか言ってたっけ

そんなことを思っていたら同じくらいの男の子がこっちをじーっと見てきた
栗色の少しくせっ毛で綺麗な子だと思った

引っ越してきたんだよね
名前なんて言うの？

何となく聞いてみた
えっと驚いた顔をして照れくさそうに
い、いこまひか と答えた

おれはたきとうりうっていうんだ

サッカーすきなの？

えっすきだけど

おれもやりたいなそのサッカーボールで
結構グイグイくるんだなと思ったけど
いいよ
暇だったから一緒に遊ぶことにした
これがおれと飛翔(ひか)との出会いだった
小学5年生の7月の事だった


それから同じ小学校に転校してきて同じクラスになった

元々人懐っこい性格なのかクラスのやつとどんどん馴染んで行った


ひーかテスト何点だった？
引っ越してきて初めてのテストまぁ同じくらいだろうと思ってたのに
100点！莉羽はー？
は？ひゃくてん？みんな難しいって言ってた算数のテストなのに


お前頭いいの？

まーねいいでしょー


そう飛翔はめちゃくちゃ頭が良かったそのうえめちゃくちゃ美形の男子だった

で？莉羽は何点だったの？


教えなーい


えーなんで自分から聞いてきたのに、、、


と点数を見ようと後ろから抱きついてきた


あついー！はなれろ！

教えるまで離れないもーん

その時の点数が19点だったことはこのあとすぐに隙をつかれパッと取られてしまい直ぐにバレてしまった、、、