本当の名前が 聞きたくて………
合宿は俺の家??
「誤解なんです。あれはたまたまで」
「みっちー、状況をみんなに教えて」
杏子先生がみっちーに促す。
「この男が私のカバンから下着を盗み出し
それを楽しんでいるところを私が発見しました。
変態です」
未知はたんたんと低い声で説明をする。
「工藤さん、誤解を生む言い方をしないでぇ。
くるみ、違う、違うんだ。
Tバックを見たことがなくて初めて見るTバックに
見とれていたんだ」
「じょうくん、工藤さんが言ったことそのままだよ。それ」
くるみが真顔で答える。
「あっ〜!違う。部室で寝ようとして机動かしたら
工藤さんのカバンが落ちて、そのときにカバンの中から
Tバックが出てきて、何かわからなくて手に取ったところ
工藤さんが現れたんだ」
「いえ、手に取ったところではなく拡げて眺めてました。
変態です」
未知さんは変態の部分を強調して言う。
「いや、最近Tバックが気になってたから急に実物が
現れたからびっくりして止まってしまったんだ」
「じょうくん、性癖カミングアウトしてるよ?」
くるみは真顔のままだ。
「性癖じゃない。この前Tバックの女性と話す機会が
あったから気になってしまっただけだ」
「じょうくん、どうしてそんな機会があったの?」
くるみはまだまだ真顔だ。
「いや、それはたまたま………
話せば話すほど誤解されていく」
「結論、藍原くんはTバックが好きということね」
杏子先生がまとめる。
「じょうくん、言ってくれたら私が履いてあげたのに」
くるみはここで表情を一気に変えた。
じょうくんのことわかってあげられてなくてごめんねという表情で申し訳なさそうに話す。
(くるみはきにしなくていいんだー)
心の中で精一杯あやまる。
「もういいです。俺が悪いです。
どうにでもしてください」
俺は大きくため息をついて諦めた。
「藍原くんも認めてくれたようね。
では罰として部に貢献していただきましょう」
「へいへい、次はなんの約束をすればいいのでしょうか?」
おれはもうどうにでもなれと思っている。
「もうすぐ春休みです。そこで部活の合宿を行います。
1泊2日でお泊まり旅行に行きましょー」
「先生、、、最後、『旅行』って言い切ってますよ。
完全に部活を利用したプライベートの遊びじゃないですか」
おれがすかさず突っ込む。
「せっかく部員数が3倍になったんだから
まずはお互いのことを深く理解し合いましょう。
だから旅行がベストなんです」
俺は少し呆れ顔をしてしまう。
くるみはちょっと嬉しそうな顔をしている。
工藤さんは表情が変わらない。
「先生、ごめん。おれは不参加で。
妹と2人暮らしで妹置いて泊まりは無理なんだ」
「そんなことぐらい想定済みです。
発表します!ドロロローン、ジャン!
旅行先は藍原くん家です」
「はっ?」
「だから、藍原くん家に泊まりに行きまーす」
「いやいや、妹もいるし」
「一軒家に2人暮らし、部屋は空いているはず、
そうでしょ?くるみちゃん」
「はい、たしかに空いてますね」
「先生、それは無茶振りですよぉ」
「あれー?どうにでもしてって言ったじゃない。
男に二言があるのかしら。それともみっちーに
あの事件のこと言いふらしてもらおうかしら」
「ぐっ……… もう好きにしてください」
「よろしい。では冬休みに懇親合宿をして
来年度からは部活動をみんなで頑張りましょう」
……………………………
俺は変わらずあの公園に通い続けた。
毎日毎日シルさんの影を追いかけ続けた。
冬休みに入っても通い続けた。
夜だけだなく昼にも行ってみた。
それでもシルさんに出会うことはなかった。
冬休みに5日目、お昼にあの公園に行った。
帰りは自宅ではなく繁華街の方へ足を運んだ。
理由は街中の方がシルさんに会う確率が
高いような気がしたからだ。
シルさんがいたお店の近くも立ち寄る。
駅の改札口の前を通ろうとすると...
「あっ、工藤さん!」
そこには未知さんがいた。
「みっちー、状況をみんなに教えて」
杏子先生がみっちーに促す。
「この男が私のカバンから下着を盗み出し
それを楽しんでいるところを私が発見しました。
変態です」
未知はたんたんと低い声で説明をする。
「工藤さん、誤解を生む言い方をしないでぇ。
くるみ、違う、違うんだ。
Tバックを見たことがなくて初めて見るTバックに
見とれていたんだ」
「じょうくん、工藤さんが言ったことそのままだよ。それ」
くるみが真顔で答える。
「あっ〜!違う。部室で寝ようとして机動かしたら
工藤さんのカバンが落ちて、そのときにカバンの中から
Tバックが出てきて、何かわからなくて手に取ったところ
工藤さんが現れたんだ」
「いえ、手に取ったところではなく拡げて眺めてました。
変態です」
未知さんは変態の部分を強調して言う。
「いや、最近Tバックが気になってたから急に実物が
現れたからびっくりして止まってしまったんだ」
「じょうくん、性癖カミングアウトしてるよ?」
くるみは真顔のままだ。
「性癖じゃない。この前Tバックの女性と話す機会が
あったから気になってしまっただけだ」
「じょうくん、どうしてそんな機会があったの?」
くるみはまだまだ真顔だ。
「いや、それはたまたま………
話せば話すほど誤解されていく」
「結論、藍原くんはTバックが好きということね」
杏子先生がまとめる。
「じょうくん、言ってくれたら私が履いてあげたのに」
くるみはここで表情を一気に変えた。
じょうくんのことわかってあげられてなくてごめんねという表情で申し訳なさそうに話す。
(くるみはきにしなくていいんだー)
心の中で精一杯あやまる。
「もういいです。俺が悪いです。
どうにでもしてください」
俺は大きくため息をついて諦めた。
「藍原くんも認めてくれたようね。
では罰として部に貢献していただきましょう」
「へいへい、次はなんの約束をすればいいのでしょうか?」
おれはもうどうにでもなれと思っている。
「もうすぐ春休みです。そこで部活の合宿を行います。
1泊2日でお泊まり旅行に行きましょー」
「先生、、、最後、『旅行』って言い切ってますよ。
完全に部活を利用したプライベートの遊びじゃないですか」
おれがすかさず突っ込む。
「せっかく部員数が3倍になったんだから
まずはお互いのことを深く理解し合いましょう。
だから旅行がベストなんです」
俺は少し呆れ顔をしてしまう。
くるみはちょっと嬉しそうな顔をしている。
工藤さんは表情が変わらない。
「先生、ごめん。おれは不参加で。
妹と2人暮らしで妹置いて泊まりは無理なんだ」
「そんなことぐらい想定済みです。
発表します!ドロロローン、ジャン!
旅行先は藍原くん家です」
「はっ?」
「だから、藍原くん家に泊まりに行きまーす」
「いやいや、妹もいるし」
「一軒家に2人暮らし、部屋は空いているはず、
そうでしょ?くるみちゃん」
「はい、たしかに空いてますね」
「先生、それは無茶振りですよぉ」
「あれー?どうにでもしてって言ったじゃない。
男に二言があるのかしら。それともみっちーに
あの事件のこと言いふらしてもらおうかしら」
「ぐっ……… もう好きにしてください」
「よろしい。では冬休みに懇親合宿をして
来年度からは部活動をみんなで頑張りましょう」
……………………………
俺は変わらずあの公園に通い続けた。
毎日毎日シルさんの影を追いかけ続けた。
冬休みに入っても通い続けた。
夜だけだなく昼にも行ってみた。
それでもシルさんに出会うことはなかった。
冬休みに5日目、お昼にあの公園に行った。
帰りは自宅ではなく繁華街の方へ足を運んだ。
理由は街中の方がシルさんに会う確率が
高いような気がしたからだ。
シルさんがいたお店の近くも立ち寄る。
駅の改札口の前を通ろうとすると...
「あっ、工藤さん!」
そこには未知さんがいた。